まず、SPD100とタイカブ/HA05(前期型)を比較します。 ストローク0.6mmの差により、SPD100>1cc>タイカブ となっています。 しかし、圧縮比はSPDが高いものの、最大出力&トルクは、タイカブが(高回転で)上回っています。 タイカブ/HA06のギア比に至っては、まったく同じですね。 さらに、CD90、カブ90を加えると、結構オモシロイ結果だと思いませんか? 正直「えっ? SPD100って、カブ90より非力だったの?」って、感じです。 やっぱり、SPD100で高回転を期待するのは、無理な相談だったんですね。 よーっく見ると、タイカブ/HA05(前期型)って、一番パワフルやん。/カタログデータ上はね。 でも、3速と4速が離れてる点が気になりますが、実走行で確認しましょう。 個人的には、腰下はタイカブベース+CD90のミッション、社外品の腰上組んで、105cc〜110ccが理想でしょうか? でもでも、さてさて、目の前にあるタイカブエンジンは、「走行距離不明+実動不明=ジャンク」です。 ドラえもん倉庫の在庫品で、いきなり上の理想を具現化することも不可能ではありません。 が、エンジンが「実動」でないと先に進めませんので、まずノーマルで「始動」を確認します。 走行距離不明のエンジンですから、ノーマルで走ってみて、クランク、クラッチ、ミッション等の状態を確認したうえで、必要な対策を講じて、先に進むことにします。 手に入れたタイカブエンジンをチェックします。 ハーネスが赤いコードで延長されてました。 ステンメッシュのアクセルワイヤーが付いてました。ラッキィ Fスプロケカバーがカットされてます。 オイルシールからのオイル滲みは確認できませんが、いずれ交換が必要ですね。 キックアーム付けて踏んでみると、圧縮ありました。 結構汚れていたので、簡単に掃除してあげます。 左:befor 右:after 搭載する前に、ACジェネレーターコードをカプラタイプに加工します。 左:左がカブ90DX/6極カプラ(5極使用)+ギボシ1本、右がタイカブ/ギボシ7本 右:ギボシを切り取り、カプラの端子に付け替えます。 左:カプラ端子に変えました。/ピンクは4速ギアポジションランプ用なので使いません。 右:完成 次に、しばやんカブから、浮気暫定SPD100エンジンを降ろします。 左がSPD100、右がタイカブ 全長、全幅とも、ほぼ同寸ですね。「似て非なるもの」なのか? 左:正面から/ヘッドカバーのデザインってこんなに違ってたっけ? 右:タイカブヘッドの吸気ポートと首振りアダプターに段差があったので軽〜く削りました。 タイカブエンジンをカブに載せ、結線します。 レクチファイヤー、CDIはタイカブのものに取り替え、オイル交換します。 オイル交換? ゲっ、そういえばSPDには、2/11に交換したばかりでした。 が、山口へツーリングにも行っているので、交換後400km弱走っています。 お達者は、こういうことでケチってはいけません。 でも、最初に入れるのはモチュールではなく、フラッシングも兼ねてホンダ純正オイルだったりします。 そんなことは、いいんです。 オイル交換終了〜。 とりあえず、プラグに火花が飛ぶか、確認します。 で、キ〜ック、「・・・・? ダメか?」 イグニッションONし忘れなんて、HPネタはしないと決めています。 キ〜ック、「パチ、パチっ」、「はい、OKです。」 これで、エンジンに「火」が入れられます。」 でなく、「パチ、パチっ」てなりません。「火」、飛んでません。 イグニッションもONしてます。「やっぱり?」 左/SPD100、右/タイカブの電装品 お達者極意、アガキの術を試します。 レクチファイヤーをSPDのモノに交換してみます。ダメです。 CDIも交換してみます。ヤッパリ、ダメです。 サービスマニュアルを持ち出します。←ここでかよ、おい。 テスターでACジェネレーターコードを確認します。 ・・・・・、何かオカシイ。エキサイターコイル? 「噂どおり、あなたって、やっぱり不動だったのね。」 って、おい、お達者。 実動不明エンジンなら、テスターでACジェネレーターコード確認するのは、カプラ加工する前、載せる前、オイル交換する前、一番最初にすべき作業じゃないんかい。 「はい。カプラ加工、無駄だったかも?」 さて、どうしましょ。 再度SPD100を載せて、浮気生活を続けてもいいのですが、それでは芸がなさ過ぎます。 缶コーヒーでも買ってきて、チョット考えます。 問題:次の連立方程式をを解け。 「SPD100は問題なく動いていた。」 「タイカブはジェネレーターが不良。」 「SPD100の再搭載は避けたい。」 「SPD100はタイカブを模倣し、ガスケットも流用可能だと言われている。」 はい、答え出ました。 「二個一 = タイカブエンジンにSPD100のジェネレーター&電装を移殖」 早速、ダメモトでやってみましょう。 SPD100から、シェネレーター一式、フライホイールを外します。 左:ジェネレーター比較/左がSPD100、右がタイカブ 右:フライホイール比較/ホント、よ〜っく似ていますね。でも、素材が・・・・ 左:SPD100 右:タイカブ 左:ココはトルクレンチを使って、3.0〜3.8k-gmでシッカリ締め付けます。 右:初めて使った「フライホイールプーラー」/雌ネジタイプ(左)。SPD100にも、問題なく使用できました。 右はセルなしに使う「雄ネジタイプ」 再度、プラグに火花が飛ぶか確認します。 キ〜ック 「・・・・? ダメか?」 イグニッションONし忘れなんて、HPネタはしないと決めています。/さっき書きました。 キ〜ック 「パチ、パチっ」、「はい、OKです。」 これで、エンジンに「火」が入れられます。」/はい、これもさっき書きました。今度はホントです。 マフラー、キャブを組み付けて実動を確認します。今回キャブは、PE24を使います。 「セル」はバッテリーの関係もあり、結線はおろかスタータースイッチも用意していませんので使いません。 燃料を確認して、「火入れ式」です。 一応、空キックを十分に行い、オイルを各部に行き渡らせます。 イグニッションONで、本蹴りです。 1発目「×」、2発目「×」、お達者はメゲません。 3発目「×」、4発目「おっ初爆?」 5発目「ブルン、ドッドッドッドッ・・・・」 みなさん、ありがとうございました。無事始動を確認できました。 アイドリングも安定しています。 PE24のセッティングは、 っと、その時聞き覚えのある排気音が・・・・・。CT乗りさんです。 なんでも、今日あたり私が何かしそうな予感がしたので、寄ってみたとか。 鼻がいいというか、北Q組は勘の鋭い方ばかりですね。 「今日は、何の作業なん?」 「何だと思います? もう、ほぼ終了したんですよ。」 CT乗りさん、半裸のしばやんカブを舐めるように見ます。恥ずかしい。 「何やろ? わかった、キャブをPE24に戻したんだ。」 「正解。他にもあるよ。大っきいのが。」 「ん〜・・・・?」 「エンジンの左側のロゴ見て。」 「浮気エンジンのSPEEDやん。」 「じゃ、右側は?」 「H、HONDAって、何よコレ?」 で、コトの顛末を報告した次第です。 「他のメンバー、わかるかなぁ?」 「一番手強いのは、主治医やね。このネタ、暫くUPしないで、様子を見たら?」 何とも 結局、次の北Q組の集まりで、指摘されるまで、このネタは寝せておくことにしました。 DAXさん、デングリガエルさん、ふぁ〜さん、ゴメンね。 さてさて、ステップ、ペダル、レッグシールド、サブフレームを取り付け、作業終了。 左から見るとSPD100、右から見るとタイカブ+PE24 何とも変な組み合わせとなってしまいました。 「始動」が確認できたら、走りたいところですが、暗くなってきたので、CT乗りさんも帰宅し、作業はココまで。 メーター読み/23,805kmでした。 でも、タイカブ+SPD電装エンジンって、・・・・ 多分、こんなことする人、他にいないよなぁ? まっ、暫くこのまま乗ってみて、次を考えることにしましょう。 SPD100は予備エンジンとして、このまま暫く眠りについていただきます。 H18.10.28に、20,836kmで載せ替えましたので、 実に116日間、2,969kmの浮気でした。 SPD100は使うまでは3年熟成していたので、次に火が入るのはいつでしょう? 取説に「開封後は、お早めに・・・・」とは、書いてなかったので大丈夫でしょう。 それから、タイカブのキックがエライ軽いんです。古いからクラッチ滑ってるの? って、思ったんですが、な〜んてこたぁない。「デコンプで、軽くなっただけでした。」 ウレしい機能ではありますが、キック始動に慣れている私としては、拍子抜けするほどの軽さです。 まぁ、早くセル対応にすればよいのですが、・・・・ そうする前に、多分・・・・。 実走行で、クラッチ、ミッションの具合を確認し、キャブ調整しなくっちゃ。 セッティング出す前に、多分・・・・。 ●走行インプレッション/H19.02.28(水) 役所に用事があったので、午後に年休を取りました。 用件を済ませ、帰宅したのが午後4時。 ん〜。ち〜っと、走ってみよう。 暖冬で暖かい日が続いていましたが、この日は風が強く、体感温度としては平年並みのように感じます。 オーバーパンツを履き、波津海岸方面へ走り出します。 タイカブエンジンですが、すこぶる調子がいいようです。 SPD100/98ccでセッティング途中だったPE24ですが、車の流れに乗って走る分には、全然OKです。 って、ホントはセッティングに取り掛からなくてはならないのですが、今日は軽く走るだけにします。 カタログデータで気になっていた3−4速のギア比の離れですが、「やや、離れているかな?」程度で、致命的ではなさそうです。 どうしても気になるようでしたら、Fスプロケを1T落としましょう。 1〜3速、8,000回転+ααまで気持ちよく引っ張れます。 特にクラッチのスベリも感じられません。 巡航4速、6,000回転で「やわkm/h」、7,000〜8,000回転も問題なさそうです。 また、SPD100では、4速のまま上り坂に入ると速度が落ちていましたが、タイカブエンジンは、アクセルに余裕があり、坂に応じてアクセルを開いても、回転が付いてきます。 PE24のセッティングが出たら、まだ頼もしくなりそうです。 暫くしたら腰上を交換する計画ですが、このままでも十分のような気がします。 左:へぇ〜、「快水浴場百選」なんてあったんだ。 右:県道300号線/風&波、強〜っ 鐘崎港まで行って、引き返します。 いい具合に日が落ちてきました。 遠賀川の一番下流に架かる「なみかけ大橋」で、落陽。 で、橋の上にカブを停めて、パチリ ひとり |