●まっ、まさか・・・・雪道の峠越え(りーのさん持込企画)/H22.01.24(日)


1月20日は、日本の二十四節気のひとつ大寒(だいかん)でしたが、4月上旬並みの暖かさでした。
で、その夜、掲示板にりーのさんから持込企画(↓)の書込みがあり、早速イベント欄に掲載しました。


 突然ですがwww、カブツーリングのお誘い/りーのさん持込企画
   久しぶりの冬季自走ツーリングです。
   行き先は温泉ですが、風呂に浸かるのではなく、足湯が目的です。
   それでも良いと言う方参加しませんか?
    月  日  平成22年1月24日(日)
    集  合  デイリーヤマザキ小倉新道寺店駐車場 8:30
    行  先  天瀬温泉
    そ の 他  降水確率30%以上、気温9℃以下の場合中止

りーのさんの持込企画は、昨年の夏に四国ツーリングが2回ありましたが、いずれも天候不順で中止だっただけに、今回の企画には期待が高まります。

とはいえ、今回の行先は1月下旬の「天ケ瀬温泉」です。
北九州からは、山or峠越えする必要があり、英彦山や嘉麻峠を通るには、チェーンが必要のようですが、色気を出さず、幹線道路を走れば大丈夫そうです。



●前日/1月23日(土)

家内との週末のウォーキングを始めて1年が経ち、生活リズムの一部に定着しました。
お陰で、健康診断でもメタボ領域ではあるものの、血液検査も含め数値的にも改善傾向にあるようです。
ウォーキングを続けることで四季の移り変わりを体感できます。
が、それよりも家内と話す時間が増えたことで、結果的に家内のカブライフへの理解度も深まったようです。
家内としては、「ウォーキングで外出していると、光熱水料が節約できる。」というのがホンネらしい・・・・
まっ、弊害としては、留守録のTV番組は溜り気味になる程度・・・・?

で、24日は、りーのさんの持込企画で丸一日カブ三昧なので、23日の午前中にウォーキングに出発。

左:ウォーキングルートで見つけた「春」の便り      右:小学2年生まで10円で楽しめる「サト子ちゃん」


その後、お達者のおつとめである買い物の運転手を終え、お昼前にはフリーになりました。
  「昼から、福岡まで行っていい?」
  「午前中で用事が済んだけん、いいよ。」/これもウォーキング効果でしょうか?

ってんで、しばちん号でカブドリームに出発〜。

若松北海岸に立ち寄ると、強風の中、親子が 変な カイトで遊んでいました。/ゲイラカイト位しか知らんし


いつもの道をいつもの通り走って福岡市内に入ると・・・・、「ゲっ、雨やん。 天気予報外れたか?」
少しみぞれも混じってきましたが、雨具を着るほどではなく、そのままカブドリームに到着。


お店の方に遅過ぎる新年の挨拶をして、WAVEやらDREAMやらのパーツリストを見せてもらいながら、しばしカブ談義・・・・

今日は珍しくお客さんが少ないな〜っと思っていたところへ、カブ110に乗った若人が来店。

  「ん? キリ番限定お達者ステッカー貼っと〜やん? 誰やろ?」
  「しっ、しばやん? はっ、はじめまして。
   せっ、先日ステッカー送ってもらったyunosanです。」/少し緊張気味? 楽に行きましょう、楽に
  「そうなんや。 こちらこそはじめまして・・・・」

納車2ヶ月のピカピカのカブ110ですが、モリワキマフラーの他、随所に彼なりの拘りが散りばめてあります。
今日は、前カゴ前部に頼んでいたプレスカブのライトを取り付けに来たらしい。


彼もリーのさんの持込企画に参加するので、明日一緒に走ることを楽しみにして、早めに帰路につきました。




●当日/1月24日(日)

おはようございます。
本日の天気予報は、降水確率10%、最高気温11℃なので、りーの企画は決行ですね。

今年初のツーリングですが、今回は居候のしばちん号で出動します。
昨日もしばちん号でカブドリームまで走りましたが・・・・、「燃料計の針動と残量が、よう分からん。」
なので、今日、しばちん号で走ってみて、燃料計の針動のクセ&公称4リットルの燃料タンクの実質的な走行距離を併せて確認してみようと思います。
リザーブ(RESコック)がないので、その点を確認しておかないと、安心して走れません。
まっ、1回そこらじゃ、わからんとは思いますが・・・、「楽」したいだけ?と思ったあなたは鋭い

とにかく燃料タンクの4リットルを使い切ることになるので、予備の燃料が必要となります。
ドラえもん倉庫の在庫の中から、trangia(左の樹脂製)の1リットルボトルをチョイスし、前カゴにホルダーを取付けます。
見た目を重視するならリアボックス内ですが、荷物にガソリン臭が移るのは避けたいので、ココにしました。

左:無駄? 備え?/ドラえもん倉庫だけが知っている 右:GPSロガー(左)とともに前カゴに装着


左:出発時は、夜も明けきっていません         右:燃料満タン、メーター18,097kmでスタート



今回、北Q組は、DAXさん、ふぁ〜さん、しばやんの3台で参加します。
DAXさんは、希少な東北電力仕様の黄色CD90(右)で出撃です。


建物の合間から朝陽が覗く頃、3台で集合場所に向かいます。


りーのさん指定の集合場所は、ツーリングでよく使う国道322号沿いにあるコンビニです。
河内貯水池経由の走り慣れたルートを走りますが、時間帯的に交通量も少なく&ペースカーに阻まれることもなく、気持ちよく流すことができました。

集合場所に着くと既に何台かのカブが集合しており、傍らの昨晩から駐車している車も、裏の畑も霜で真っ白です。


左:駐車場のアッチでは、ハーレー軍団が一画占拠  右:コチラでは恒例の怪しい取引が・・・・


その後、続々とカブが集まってきます。
その中には、イベント初参加のお達者も混じっています。

左:初参加のしげさん/プレス+CD90エンジン    右:ピザボ氏/クリスマスプレゼントのCD90


昨日カブドリームでお会いしたyunosanさんも到着。
カゴ前のプレスカブのライトも無事に付いたようです(左)
PS250みたいにRシートにも背あてにもなる(右)百均活用のアイデアもの
って、本人は「ソニーのPSなら知ってますが・・・・」ですと/彼は、PS250を知らなかったようです。


その後、ハーレー軍団は爆音とともに出発し、あたりには静寂が戻ってきました。/カブまだ増えてるし・・・・

結局、りーのさんの友人3人を含む12台が揃いました。/↓は11台で撮影。怪人さんは撮影後に合流


りーのさん友人B
しばやん

りーのさん

りーのさん友人A

いのっちさん

しげさん

DAXさん


りーのさん友人@


ふぁ〜さん



ピザボ氏



yunosanさん



出発前に、企画者のりーのさんより、今日の行程等の説明がありました。
  「今日は、油木ダムから野峠を越えて、山国経由で玖珠に出て、目的地の天ケ瀬温泉まで走ります。」
  「のっ、野峠? 今、野峠っち言った? 」
  「うん、野峠っち言った。」」/禁断の色気を出したのか? それとも無謀なチャレンジャーなのか?
  「あそこって、今、チェーン規制やないと? カブで通れるん?」
  「知らんけど、大丈夫よ。 僕たちのツーリングっち、いっつもこんなんよ。 ねえ。」/大丈夫って・・・・
  「まぁ、だいたいそうやね。」りーのさんの友人の方々が、涼しい顔して、口を揃えて言っています。
お達者的大先輩の方々は、太っ腹というか・・・・、このチャレンジャーぶりは大したモンです。
他の参加者も、特に義を唱えることなく・・・・、まっ、いっか

ってなことで、12台で野峠越え天ケ瀬温泉行きにアタックです。

りーのさんの友人3人の勇壮&勇走/お名前をお聞きしましたがメモを取り忘れ、記憶も・・・・、陳謝&深謝


怪人さん(左)、DAXさん(中)、しげさん(右)/他の方は、直線が足らずに未撮影・・・・、陳謝&深謝


国道322号線から英彦山に向かって走りますが、周りの景色の変化&気温が下がっていくのを十分体感できます。


途中、油木ダムで休憩。


さあ、これから1月下旬の英彦山野峠越えです。/無事に生還できるかは、誰も知り得ません

  走るのはカブです。カブなんです。
  しかも、怪人さん以外は、ノーマルタイヤです。
  今日の参加者に新聞配達&郵便配達のカブ乗りのプロは居ません。
  それよりもなによりも、ココは九州、福岡県なんですよ。

登りの景色の変遷をお楽しみ下さい。


写ってるカブは走ってます。/って、こんな時に走りながら撮るなって・・・・


左:全員無事に峠の上まで到着/奇跡?        右:唯一、スタッドレスタイヤの怪人さん/更に・・・・


みんな、「ありえん」とか、「おもしろいやん」とか、「怖ぇ〜」とか言っていますが・・・・、「笑顔やし。」

予定では、ここから大分県山国側まで下ることになります。
  みんな、笑いながら、何、話しとん?
  上ったら降りんないけんとよ。
  上りと違って、アクセルオフでスピードが落ちるってなワケには行かんとよ。
  チョットでもラフにブレーキ掛けると、転倒するとよ。
  ヘタすりゃ、即、ガードレールor側溝へ直行なんよ。
  ホント、みんな、そこんところ分かっとぉと?
という、小心者の私の心の中の叫びは、りーのさんにも、参加者にも届かないようです。

企画者のりーのさんが・・・・
  「ハッキリ言って、ここまで雪が残っとぉとか、思っとらんかった。
   この先は南側に下るんで、上りよりも路面の状況は悪くないと思うっちゃ。
   じゃ、次は下って郵便局の前の酒屋さんで休憩ね。 みんな気をつけてね。 さっ・・・・」

  「あっ、そっか、南側なら大丈夫なんや・・・・
   って、みんなカブに跨っとおやん、行く気満々やん。 しかも笑顔やし。」

左:ここで、準備の良い怪人さんは、チェーン装着   右:見上げると樹氷がキレイだったりします


さぁ、気を取り直して、下りましょ〜


暫くは、雪&凍結が行く手を阻みますが・・・・、怪人さんのチェーンは数百メートルで撤収されたらしい。
下るにつれ、路面が現れる割合、面積が増えていきます。


白い部分がなくなり、続いて湿潤部分もなくなり、路面が乾燥しているのを確認して、右手のスイッチオ〜ン
それからは、各自のペースで気持ちよく下っていきました。


途中、酒屋さんの前で、自販機休憩/誰か、酒屋さんで買い物したっけ? したよね。


それから、道の駅やまくにまで走って、昼食となりました。
お昼の少し前だったので、12人が乱入しても難なく着席できました。
私はDAXさんの息子さんが勧めてくれたという「かぶりつき定食」を注文し、おいしくいただきました。


左:さて、食後の甘味・・・・、あっ、閉まってるし      右:ココまで走行約100km、燃料計は1目盛り減


これから、県道43号線で玖珠まで抜けて、天ケ瀬温泉まで走ります。

道の駅出発時の信号待ちで、パチリ


左:あっ、チーム福袋だ/ぷ〜さん欠席が悔まれます  右:雪&凍結の心配はなさそうですね


左:でも、日陰部分には白いものが・・・・         右:耶馬渓が近いことを思わせる景観


途中、初めて通る県道48号線に入り、国道210号線に出て、天ケ瀬温泉に到着しました。






本日のメインディッシュの足湯を堪能します。/源泉掛け流し



そんなに大きくない足湯ですが、今回の参加者が足を浸すには丁度良い大きさです。
ここで、今更ながらの、はじめましてさんの自己紹介やら、名刺配りやら、カブ布教活動やら・・・・
何だかんだで、この時間が一番楽しかったりしますね。/りーのさんの持込企画に感謝
足湯だけでも、結構な時間浸かっているとポカポカしてきますね。

左:○虫のないことを確認してるのではありません    右:あっ・・・・/本人、落ちた瞬間見てたそうです


これから、日田一品街まで走ります。/カブでも幹線道路を10台以上で走ると、人目を引きますね。


日田一品街で最後の休憩
各自、お土産を買ったりしながら、本日最後のカブ談義の後、解散〜
ココで、怪人さんyunosanさんの福岡組とはお別れです。
北九州方面は、小石原経由で帰ります。

が・・・・、北Q組がこのまま帰るワケがありません。
近くの温泉でも・・・とお誘いしましたが、皆さん家路を急ぐとのことで、北Q組3人で居残り反省会です。

左:皆さん、気をつけてお帰りくださいね〜        右:ん? こっ、コレは・・・/知る人ぞ知る


で、反省会で立ち寄ったのが、夜明ダム近くの夜明大橋の脇にある「夜明薬湯温泉」です。
入り口で料金を払うと・・・・
  「お客さん、ココ、初めて?」
  「はっ、はい。初めてです。」/この緊張は何だろう?
と答えると、お達者大先輩の女性が出てきて・・・・

  「薬湯に浸かるときは、男の大事な部分の袋をシッカリ握って入りなさい。 シッカリよ。
   そうせんと、とんでもないことになるけ、気をつけてね。」
  「にっ、握るの? とんでもないことに・・・・?」
  「そう、シッカリ握るのよ。」

何か、来てはいけない温泉に来たのかもしれません。
中に入ると、大きな浴槽を対角線に置いた大岩で男女浴場が仕切られているようです。

とりあえず、白湯に入って3人で反省会をした後、いよいよ薬湯へ・・・・
周りの常連客らしき方に聞いても、唐辛子の効果で、袋をシッカリ握らないと、とぉ〜っても痛くなるそうです。

で、3人シッカリ握って薬湯を堪能しました。
お陰で袋のヒリヒリは避けられましたが、袋を握って湯に浸かっている姿は結構情けなかったりします。

左:いろんな意味でまた行きたい夜明薬湯温泉    右:湯上りの甘味&水分補給/ご当地モノはなかった


さて、ココからどうしようか考えた後、少し早い夕食になりますが、グルメって帰ることにしました。
夜明大橋を左折して、国道386号線を西進し、県道52号線に入ります。

陽も傾き、路面に移る影も長くなりました。


到着したのは、ふぁ〜さんオススメの「小さな森の食事小屋 秋月(しょうげつ)」


お達者に優しい掘り炬燵タイプの席に案内され、
注文したのは・・・・、「天草大王地鶏焼きセット」/1日5セット限定だそうです

店内の解説によると「天草大王」は、熊本県天草地方で飼われていた地鶏で、昭和初期に一度絶滅した後、半世紀ぶりに復元された幻の鶏と言われており、他の地鶏と比べてモモの割合が多く、適度な歯ごたえとコクのある味わいが特徴で、表面が白くなる程度のレアが一番美味しいとのこと。

店員の方が配膳に来た際、
  「とっても美味しいですね。」と、言うと・・・・
  「お客さん、ソレ焼きすぎです。 折角の天草大王なんですから・・・・」と、笑顔で叱られちゃいました



食後、暫く反省会Uをしていると・・・・、外は真っ暗になっており、帰路に付くことにしました。

ココからは、小石原を越えて帰りますが、その途中の上り坂で・・・・「凍結注意 0度」ですと


「0度」といっても路面が濡れていなければ、凍結の心配は少ないだろうと、一気に小石原まで上り、一気に添田町まで下ります。

順調に走っていたところ・・・・、
  「ん? 急にアクセルのツキが悪くね?」

っと、完全に忘れていましたが、ついに・・・・、キターーーーー

  「ガス欠です。公称4リットルを使い切りました〜。」

って、それよりも何よりも・・・・、この場所って・・・・

そう、平成18年9月の北Q組残念ツーの帰りに「あわやカブ炎上」を演じた自動販売機の前じゃないですか。

左:自販機は2台→1台で、メーカーも変わってます   右:ココは、ドライブイン彦/ももさん、元気かな?


ココでのガス欠が、偶然というよりも、ある種のお達者的必然を感じつつ、現実を整理します。

  出発時  18,097km
  ガス欠時 18,299km
  走行距離    202km
  燃料消費      4リットル
  燃費     50.5km/リットル

雪&凍結の恐怖との戦いで、その大半を1・2速で野峠越えしての50.5km/リットルは、立派だと評価できますね。
もっと丁寧にアクセルワークしたら、もう少し改善されると思います。/恐るべしタイホンダ

trangiaボトルから1リットル、最寄のGSで2リットル、帰着後近くのGSで1.83リットル給油したので、今回の燃料消費は、4.83リットルとなります。

  帰着時  18,349km
  走行距離    252km
  燃料消費   4.83リットル
  燃費     52.2km/リットル

別の見方をすると、ガス欠後0.83リットルで50km走ったことになるので、ガス欠後の燃費は60.2km/リットルです。
これは、しばやん号では、考えられない好燃費ですね。
今後は、しばちん号での出撃も多くなるかもしれません。


左:ガス欠時のメーター/18,299km          右:帰宅後給油時のメーター/18,349km


最後に、今朝、野峠越え発言を聞いたときは正直驚きましたが、雪路走行も楽しめたし、持込企画したりーのさんに感謝するとともに、りーのさんの友人3人とも楽しく併走できたことをうれしく思います。
また、イベント初参加のしげさんyunosanさんも来てくれたことで、お達者カブ倶楽部の輪も広がったと思います。

さっ、次は1週間後に予定されている、宗像大社での安全祈願祭ですね。


今回の走行距離/252km


inserted by FC2 system