●ついに解禁「ジェットファンネル」、そしてピストン交換/H20.10.23(木)
今日、10月23日(木)メーカーさんから「ジェットファンネル」が正式に新製品として発表されましたので、ここ2ヶ月の出来事を掲載します。
●其の一
8月26日、いつもお世話になっているメーカーさんから、連絡がありました。
・現在、キャブレターのオプションパーツを試作している。
・試しに使ってみる?
メーカーは、これを「ジェットファンネル」(以下「JF」)と称して、PC、PEタイプのキャブに対応するよう、それぞれ商品化に向けたテストを重ねているらしい。
特段にお断りする理由も見つからず、翌8月27日に届いた(早っ)ブツがコレ↓/JF−1型(真鍮製)
左:丸大タイプ(♯95、♯98、♯100)&JF−1型 右:このようにして組み付けます。
PE24への装着は、
・MJをノーマルの「六角大タイプ」から「丸大タイプ」に交換する。/番手は勿論共通
・JFの中に丸大タイプMJを入れて、MJホルダーにネジ込む。
ただそれだけ。実に簡単である。/しばやん号は、横チンキャブなので、ほんの数分で交換できます。
たったコレだけで、ホントに乗り味が変わってくるものだろうか?
左:横チンキャブ下のドレンを外して・・・・2分で完了 右:標準の六角大(左)、JF−1型+丸大MJ(右)
実はこれを装着して、8月31日の「九州・山口合同ツーリング」に参加しました。
集合場所のフェリー乗り場に着くまでに、その効果を実感。
・キャブ吸気音が変わった。
・上が回るようになった。
・アクセルのツキが良くなった。
・面白いやん。
あんな小さなパーツで、こんなに乗り味が変わるものかと思います。
ともあれ、「九州・山口合同ツーリング」の際、ヘルメットの中で、ひとりニヤついていたのは内緒です。
ついつい、ハイペースになっていた理由は、コレだったんです。
で、ツーリングの途中で、デングリ氏が・・・・、
「今日のしばやん号、調子いいみたいやね。キャブの吸気音も違うし、何かしてない?」
と、聞かれたときは「ドキっ」とすると同時に、「さすが、デングリ氏。この人は、あざむけん。」と思いました。
●其の二
「九州・山口合同ツーリング」の翌日に1日走った状況をメーカーさんに報告したところ、更にテストは進んでいるようでした。
・新たに、ニードルジェット(NJ)の加工品を作成した。
・MJのトップ面(燃料吸込口)を十文字に加工した。
・MJを組み込む際、リングを挟むことで、低回転域によい結果が出ている。
・テスト車両には、高圧縮型の新型ピストンを組み込んでいる。
で、届いたのがコレ↓
加工ニードルジェット(左)、加工丸大MJ(右)、MJリング/厚さ1mm(下)
キャブのNJの交換なんて考えたことありませんし、アフターパーツなんてリリースされていません。
リングを挟んでMJのトップ面を十字にすることで、燃料の吸い込みをスムースにするのでしょうか?
私には、「サッパリ?」ですが、兎にも角にも取り付けることにします。
NJを交換するので、キャブを取り外しての作業となります。
左:フロートチャンバーを外した状態/↓画像は、標準の六角大タイプMJが付いた状態
右:MJとジェットホルダー(白)を外すと、スロージェット(左)とニードルジェットホルダー(右)が見えます。
左:RAYバルを外して真ん中に見える部品○が、ニードルジェットB/下のパーツを外して取り出します。
右:@RAYバルブ、Aジェットニードル、Bニードルジェット、Cニードルジェットホルダー、Dメインジェット
左:ニードルジェット比較/ノーマル(左)、JUN(右) 右:上からの画像/ノーマル(左)、JUN(右)
左:丸大MJ♯95比較/ノーマル(左)、加工品(右) 右:今回組み込むパーツ達
左:パーツを組み付けた図 右:フロートチャンバーを取り付けるとこう↓なる。
早速、試乗〜
@ 中低速が扱いやすくなった。
A 上が回るようになった。/1・2速で+500回転位かな?
B 全体的にトルクフルになった。
C 4速でアクセルを戻し、再度開けた際のツキがよくなった。
D 燃費が向上した。
E 何より、乗り味がよくなった。
@〜Eの全てに、「ような気がする。」を付加して、「気持ちの問題」と言ってしまえば、それまでですが・・・・
細かいことは抜きにして、Eが全てだと思いますよ、Eが。
●其の三
10月17日(金)の午後、メーカーさんから連絡がありました。
・JF−1型を改良した2型を作った。(JF、1型、2型は、メーカーの呼称ではありません。)
・ステンレス製で、ファンネル開口部を許容最大限にまでに広げてみた。
・テスト車両では、全回転域で良い結果が出ており、乗り味が劇的に変わった車両もある。
で、そのJF−2型が届いたのが、10月18日(土)20時頃でした。
19日(日)の「零戦ツーリング」に間に合うように気遣ってくれたメーカーさんに感謝。
翌朝、JF−1型を2型に交換、更にメーカーのテストデータでMJを手上げたほうが良いとのアドバイスに従って、#95 → #98に交換して出発。
※:メーカーのテスト車両は、ハイコンプピストン&BRDマフラーで、MJ#102らしい。
FJ−1型(左)、2型(右)/ステンレス製となり、開口部がかなり大きくなってます。
走った感じとしては、
@ 1型に比べて全体的にトルク不足を感じる。
A 高回転域の伸びがない。/濃い?
B ハッキリ言って、JF−1型+MJ#95の
乗り味の方が好みである。
そのまま暫らく走って様子を見ていると、休憩中にメーカーさんから連絡が入り、正直な感想を伝え、Aの対策としてMJを#95に戻すことにしました。
でもって、帰りの秋月の「だんごあん」を出発する前にMJを#95に戻したんです。
※ 実はこれが活動報告での「お漏らし画像」の原因でした。
その後、高回転域は幾分延びるようになりましたが、やはりトルク不足は解消されません。
実際、長い登り坂で、DAXさんのカモメ号に笑顔で抜き去られています。(笑)
しばやん号には、JF−1型の方、相性がいいのかもしれません。
帰着後、メーカーさんにその日乗った状況・感想を伝えました。
テストの一環なので、良い点、悪い点、気になる点もハッキリ伝えなくてはいけません。
やはり、個体差によるバラつきがあるのか?
JF−1型に戻して、乗ってみることにします。
でもって、その翌々日、メーカーさんから、
・テスト中なので試作品の種類が多く、どうも違うモノを送ったようである。
・送ったモノと同タイプをテスト車両に装着したら、やはりトルクが落ちた。
旨の連絡がありました。
テスト車両でも同様の症状が出たことに、正直「ホッ」としたと同時に、商品開発の厳しさ、難しさを感じた瞬間でもあります。
●其の四
今日、10月23日(木)、年休取得促進のため、お休みを取りました。
で、何故か、「ハイコンプピストンが、手元にあるんです。」
「はい、白状します。」
ここ2カ月ほどのキャブレターアフターパーツの組み込みで、その効果は体感できていたのですが・・・・、
メーカーさんの
「乗り味が、劇的に変わったという車両もある。」
「テスト車両は、ハイコンプピストンを組み込んでいる。」
という言葉が、とぉ〜っても気になっていたんです。
「ん〜・・・・、 じゃあ、ピストン交換するしかないやろぉ!」
ってなことで、あれからハイコンプピストンを入手して、交換するタイミングを計っていたんです。
思えばビックバルブヘッドに交換した当初、デングリ氏が、「もう少し高圧縮のピストンでもいいのでは?」と言ってたっけ。/やっぱり、さすがだわ、デングリ氏
抜けるような秋晴れを期待していたのですが、今日の天気はすぐれません。
そんなことには構わず、ピストン交換作業です。
が、腰上交換作業は何度となく掲載していますので、画像&行程説明は極力省略します。
左:カム山はカジリもなく、キレイでした。 右:6,387km走って、無傷のWPC加工シリンダー
ピストン比較/ノーマルヘッド用(左/ふぁ〜号もコレ)、現行(中)、ハイコンプ(右)/レギュラーガソリン仕様
「ハイコンプ」といっても、タケガワみたいにハイオク仕様の超凸高圧縮のものではありません。
ピストンリングはノーマルヘッド用と同じで、現行ピストンよりも厚く、バルブリセスでハイコンプがわかります。
左:ノーマルヘッド用(左)は、スカート部も肉厚です。 右:ハイコンプといっても、この位↓
左:こうして見ると、ハイコンプなのがわかります。 右:シリンダーに組み込んだ状態
JF−2型を1型に戻し、MJを#98に上げ、特段のネタもなく、組付け作業終了。/メーター41,136km
難なく火が入り、暫くアイドリングして様子を見ます。
その間にクールメッシュ仕様のシートを秋冬モードに交換した後、近所をぐる〜っと回りましたが、異音、オイル漏れ、滲みも無く、「完了〜」
午後から天気がくずれる予報なので、それまでの間、大〜好きな「慣らし」を進めることにします。
走り出してすぐ、4速巡航時に「ギクシャク感」がありましたが、JNのクリップ位置を一段下げてからは、いたって順調。
慣らしなので回転を上げられないものの、トルクフルになり、ハイコンプピストンの効果が体感できます。
メーカーのテスト車両のMJが#102というので、慣らしを進めながら、キャブ調整しなくてはいけません。
津屋崎まで流し、帰りに小腹も空いたので「玄海バーガー」に立ち寄りました。
左:玄海バーガーの「肉バーガー」 右:タイミング良く試食/甘くて、コリコリでした。
お店の方と楽しく話していると・・・・、とうとう雨が落ちてきました。
暫くして雨脚が弱まったところで、帰路につき、雨具も着ることなく無事帰着。
っと、家のポストには、メーカーさんから、「JN−3型」が届いていました。
次に慣らしで走る際にでも、交換しましょう。
左:2型(左)、3型(右)/違いがようわからん 右:よ〜っく見ると、開口部のカール度合いが違う
でもってその晩、ネットを見ていると・・・・、
「おっ、『ジェットファンネル』、今日、解禁やん。」
某アフターパーツ販売サイトの掲示板に、メーカーさんが、「ジェットファンネル(意匠登録済み)」を新製品として発表していました。
その内容は・・・・、 新製品のご案内 「PEキャブ チューニングキット」
特に、PEキャブには効果絶大です。
サーキット等で使うとタイムの変化の違いが分かります。
このパーツは主に中高速のパワーが上がります。
レイバルブとセットで使うと全域でパワーアップします。
こうなったら、JN−3型を組み込み、慣らしを終わらせ、中高速のパワー&その「効果絶大」さを体感したいものです。
今回の慣らし距離/85km
●其の五/H20.10.27(月)
少しカブネタから離れます。/しばやん家の備忘録的記述です。
10月26日(土)、27日(日)に慣らしを進めたいところですが、中三の長女の合唱コンクールの全国大会へ出場するため、数家族でマイクロバスをチャーターして、四国は香川県の高松市まで行ってきました。
若戸大橋、関門橋、瀬戸大橋(車では初めて)を渡って、高松市入りしたのが、15時30分過ぎでした。
っと、トラックに9台の郵政車両を発見。当然・・・・、
「これ、配達して 売ってくれませんか?」
「へっ? あぁこれは、産業廃棄物として処分せんといけんけ、ダメだわ。」
「やっぱり。」
でも荷台をよく見ると、9台全部が二種ですが、8台がバーディーで、MDは1台だけでした。
さて、多分最初で最後の高松の夜を堪能します。
左:とりあえず家内とカンパイ 右:讃岐の海の幸、山の幸(讃岐コーチン)
左:地酒(↓はすでに3種類目だったりします) 右:お店の写真は翌朝の撮影です
左:2軒目はバーラウンジで、くつろぎました。
右:絶品/枝付干葡萄&ゴルゴンゾーラ+はちみつかけ
左:帰りに立ち寄ったコンビニで・・・・、怪しい外人達 右:翌日のハロウィンパーティーの前夜祭?
さて、目的の合唱コンクール。結果は・・・・、残念ながら「金と同じ賞」でした。
さぁ、これから北九州まで戻ります。
左:今では珍しい、ポルシェ 「ほっかほっか亭」 右:帰りは、ハイオク解禁・・・・、でも、すぐZzzzzz
でもって、自宅に帰りついたのが、27日(月)午前3時過ぎ。
片づけをして、家内と長女はバタンキューでしたが、私は目が冴えてしまって、ネットで夜明けを待ちます。
「あっ、そう言えば、JF−3型付けて、慣らし進めなきゃ。」
っと、思ったんですが、キーボードの横には、ハイオクが鎮座しております。しかも2杯目
さっさと慣らしは諦めて、倉庫で JF−3型に交換して、朝を迎えました。
JF−1型(左)、2型(中)、3型(右)
さて、少し慣らしを進めます。が・・・・、
「ん〜、何か違う。キャブが変。」
症状としては、
@ エアースクリューは、開けるどころか、全閉時が一番回転が高い。
A クラッチが切れた状態で、アクセルOFF時の回転の落ちが鈍い。
「はい、どこぞから二次エアー吸っているようですね。」
しばやんカブは、横チンキャブにするために、首振アダプターを使ってますので、これを挟む2枚のガスケットを汎用ガスケットシートから切り出して交換します。/画像撮り忘れ
すると、↑の@は1+1/2戻しで落ち着き、Aの症状は解消されました。
これで、安心して慣らしを進められます。
夕食を早く済ませ、家内の「初秋の風よりも冷たい視線」を背中に感じつつ、慣らしに行ってきます。
今日は、5,000回転から徐々に6,500回転+αまで上げていきました。
この回転域でも、ハイコンプピストン+JF−3型の効果は顕著に体感できます。
今回の慣らし距離/229km(ガンバリました)
慣らし累計距離 /314km
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