●酒蔵開き堪能後、唐津街道をぷら〜っと散策/H20.02.10(日)
この時期、いろいろな酒造元で蔵開きがあります。
ネットで調べたところ、2/9〜11に福岡県宗像市の「伊豆本店」で開催されることを知りました。
北Q組に声をかけ、2月10日(日)に行くことにしました。
ふぁ〜さんから、蔵開き限定の「酒まんじゅう」が絶品との情報も寄せられました。
●当日
おはようございます。
空には幾分雲がありますが、雨が落ちてくような予報ではありません。
給油して集合場所に向かう途中、冬の朝日が眩しくその存在を主張しています。
集合場所に集まったのは、デングリ氏、ふぁ〜さん、しばやんの3台です。
DAXさんは11時頃合流できる旨の連絡が入ってます。
朝一番の「酒まんじゅう」狙いで、早々に出発します。
R3を西進しますが、先頭を走るふぁ〜さん、よっぽど「酒まんじゅう」が気になるのか、105cc+PE22の性能を最大限に発揮し、私たち2台から離れていきます。
信号待ちで、デングリ氏と
「ヤッパ、ふぁ〜さん、最速やね。」とか、
「私もPE22にするか。」とか、
「これじゃあ、4速化はさせられんね。」とか、勝手なことを言ってます。
左:集合場所に集まった3台 右:ふぁ〜さん一人旅の図
こんなかんなで、20分弱で「伊豆本店」に到着。
日曜の蔵開きとのことで、混雑を予想していたのですが、この時間はまだ人出も多くありません。
警備員の指示に従って駐輪し、早速酒蔵に向かいます。
左:酒銘「カメノオ(亀の尾)」の煙突が目印 右:受付をすませ、お姉いさんの案内に従います
っと、案内係のお姉いさん、
「車を運転してきた方は、これを・・・・」
「カブは車じゃないので・・・・」などと駄々をこねることなく、素直に従うお達者3人でありました。
左:飲酒運転防止策ですね 右:新酒の試飲は「×」/「いりこ」だけいただきます
左:発酵が進むタンクからは「ぷ〜ん」と芳醇な香り 右:このタンク、私よりも年下でふぁ〜さんより年上
甘酒コーナーでは、お手伝いのお母さんたちが試飲中でした。
左:旨そうな表情がいいですね〜 右:あっ、コレも飲めません
一方、お目当ての「酒まんじゅう」ですが、今、まさに蒸すところでした。
杜氏の方に聞くと、1度に100個入る箱を6段蒸し上げるそうです。
1パック6個入りで販売されるので、1回に100パックできる計算ですね。
さらに、新酒の美味しい飲み方み方や冷めた酒まんじゅうの美味しい食べ方などを教えていただきました。
左:蒸し器に入れる前に、「ハイ、ポーズ」 右:只今、蒸してます
蒸しあがった「酒まんじゅう」は、ダッシュで売り場に運ばれます。
酒蔵の中を見て歩いている間に、「酒まんじゅう」を求める行列ができています。
左:早速、お達者3人も最後尾に並びます 右:買い求めた方は、その場で食べてます
お達者も買い求め、ご多分に漏れずその場で1パックを3人で食べてました。
当初の目的を果たし、受付に「ハンドルキーパー」を返却すると、・・・・
お姉いさんが、「ご協力、ありがとうございました。」と、甘酒をいただきました。
左:ヤッパリ、出来たてが美味しゅうございます 右:ノンアルコール甘酒ゲットぉ/非売品
思わぬお土産を手にして、カブに戻ります。
途中の路地には、いろいろな露店が出ていました。
っと、気になる露店が・・・・ 「玄海バーガー焼」 、デングリ氏と顔を見合せ・・・・
「おいちゃん、もらえる?」と聞いたところ
「まだ、できとらん。もうちぃ〜と時間がかかるバイ。」とのことで、お預けでした。
左:神湊の「玄海バーガー」と関係あるのか? 右:カブに戻ると小雨が降り出しました/そんなぁ〜
これから先のことを打ち合わせているところにDAXさんから連絡が入り、これから合流できるとのこと。
近くのマックで100円コーヒーを飲みながら、カブ談義。
ほどなくDAXさんが到着、昼食後に「唐津街道」の赤間〜北九州間を散策することにしました。
んが、その前にDAXさんも蔵開きに行ったことがないというので、再度酒蔵に戻りました。
左:DAXさんを加えて出発/雨は上がってます 右:先ほどと同じ場所に今度は4台駐輪します
っと、先ほどの「玄海バーガー焼」が、焼きあがっているようで、4人で食しました。
私たちが買い求めた後には、人だかりが・・・・/お達者福の神現象?
ちなみに、「玄海バーガー焼」は、社長さんが命名したらしい。
左:カメなのか? 縁起モノ? 「亀の尾」に由来? 右:酒蔵の中の杉玉にも「亀」が・・・・
酒蔵は、先ほどとは比べ物にならない程の、ひと、人、ヒト。
蔵の中、試飲場も人でいっぱいです。
左:「酒まんじゅう」を買い求める人の列/多ぉっ 右:「酒まんじゅう」の素を発見
コノ列の最後尾に並んでまで・・・・ っと思いつつ、蒸し器の近くに行くと・・・・
「なんね、まだ、おったと?」
先ほど、いろいろと教えていただいた杜氏の方が、声をかけてくれました。
「いえ、一度出て仲間を一人連れてきました。酒まんじゅう、スゴイ列ですね。」
「この時間は、結構待たんと買えんね。
あっ、小ぶりで売りに出せんもんがあるけ、それ試食してもらって、気に入ったら並んで買ってや。」
左:声をかけてくれた(私の顔を覚えていた)杜氏さん 右:確かに小さいですね/試食には十分です
早速、DAXさんに試食してもらいましたが、並んで買うには時間がかかりすぎるということから、昼食に行くことにしました。
昼食は、酒蔵からカブで5分ほどの「正助ふるさと村」に行きました。
が、日曜のお昼時とあって満席で、少々待ちました。
左:そばと旬菜料理「正助茶屋」 右:あっ、DAXさん長靴だったんだ
ほどなく、順番が回ってきて、全員「旬菜バイキング」をオーダー。
↓の画像は、お達者が思い々々に盛ったプレート/さて、どれが誰のモノでしょう。
コレに漏れなく、お蕎麦が付くことなんか忘れてました。
さらに、デザートも堪能し、食事の後は、これからのルートを確認します。
今日は、「赤間宿」から「筑前芦屋」を経由して、若戸大橋までの「若松ルート」を散策します。
ふぁ〜さんの地図をコンビニでコピーしましたが、デングリ氏の「簡易ナビ」はA4横仕様、地図はA4横・・・・
っと、デングリ氏、おもむろにハトメパンチを取り出し、その場でA4縦対応にしてしまいました。/流石
左:ふぁ〜さん、しっかり街道地図持ってきてます 右:デングリ氏、何でそんなモノまで持って来てるの?
左:A4縦型対応仕様のデングリ号 右:ふぁ〜号は、横仕様のまま
さて、唐津街道の「赤間宿」へ向かいますが、早速「一方通行」の洗礼を浴びてしまいました。
街道散策ですので、あんなトコや、こんなコトも通ります。
そうすると、タイヤもこんなコト↓になります。あ〜、楽しい。
岡垣町に入り、街道沿いでお達者たちの気に留まった「氏森神社」へ立ち寄りました。
境内裏に「安産腰掛石」があり、参拝したご婦人がこの石に腰掛けると安産・子宝に恵まれるとのことです。
さすがに腰掛けるお達者はいませんでした。
さて、街道はR495に出ましたが、その先は航空自衛隊の基地内なっており、迂回してその先から散策を続けることになります。
その先とは何と、しばやんの実家のある町です。
子供の頃から自転車で走り回っていたので、土地勘のある私が先導します。
江戸時代以前から栄えた街であることは知っていましたが、歴史的散策などしたことありませんでした。
町に入り、懐かしい街並みを記憶を頼りに先導し、お達者4台で流します。
狭い路地に入ったところで、前を走行していた車が停車し、運転手が降りてきました。
「何だろう? 他地区のナンバーだし、道でも尋ねるのかな?」と、思っていたら、
「カブでツーリングですか?」と、話しかけてきました。
唐津街道を散策中の旨を伝えると、それよりも・・・・ しばやんカブを見て、
「どっかで見たことあるカブやねぇ〜 コレって郵政? フロントサス換えてる?」
かなりカブには詳しそうな方です。
話を伺うと、福岡市の西のほうに住んでいて、ノーマルのカブ90に乗っているということでした。
あいにく名刺を持ち合わせていなかったので、お渡しできませんでしたが、リアボックスに貼っていた「お達者カブ倶楽部」ステッカーをメモってました。
お近くですし、イベント等で是非カブでご一緒しましょうと、お別れしました。
少し走って信号待ちをしていると、先ほどの車がヨーロピアンホーンの余韻を残しながら、手を振って走って行きました。
左:今度はワタシが先導です 右:路地での出会いで、メモをとるの図
さて、自衛隊基地内を通って、唐津街道が再び一般道に出てくるところは、私が通った小学校でした。
近くの「白浜神社」で休憩し、ルート確認で地図を見ると、な、な、何と唐津街道は、ワタシの実家の前を通っているではないですか。
思えば子供の頃、近くに「○○役所跡」やら、「△△座跡」とか、「□□の渡し跡」という碑が随所にあったような・・・・・
実家の前で停まると、デングリ氏が
「この玄関に正月、汐を盛ったんやね。」
とか言ってます。/ピンポ〜ン
ここで、実家の祖母と母親を紹介すると、やっかいなことは必至ですので、そのままスルーします。
※私の帰宅する前に、実家の母から、「今日、来んかった?」と電話があったらしい。
さて、ふぁ〜さんからのリクエストでココから一旦街道から外れます。
岡湊神社は、我家が毎年初詣に行く神社です。
境内を歩いていると、亡祖父の知り合いの宮司さんが出てきて、暫し神社の由来等を聞くことができました。
左:五重の石塔/禅寿寺 右:今日の格好は宮司さんらしくないですね
続いて、道を挟んだ「千光院の大蘇鉄」を拝観します。
吾が国三大蘇鉄のひとつとして県の天然記念物指定になっていたなんて、当然知りませんでした。
ホント、この街道散策シリーズは郷土の勉強になりますね。
さて再度、唐津街道にに戻って橋を渡り、遠賀川から江川沿いに走ります。
この地域は、現在工事中で、いろんなところを走ることになります。
JR二島駅で休憩し、道先案内人を地元のDAXさんに引き継ぎました。
残念ながら、私はココで帰宅しなくてはなりませんが、3人は若松ルートで若松宿を目指します。
左:ここからは、DAX号にも簡易ナビ装着です 右:お気をつけて〜
今回の走行距離/98km
帰宅後、家内と「杜氏のつくったあまさけ」ノンアルコールを温めて飲みました。
あっ、GPSデータロガー持って行くの忘れとった。/まっ、いっか。
その夜は早寝して、2時半起きで家族スキーです。
今回は、島根県「アサヒテングストン」まで行ってきました。
往復648km、日帰り単独運転ですが、温泉入った帰り、高速のSAで30分ほどお昼寝が必要でした。
まっ、滑り方は家内もあわせて、ガンガンスキーから、お達者スキーに変わりつつあります。
天気もよく、気持ちよく滑ってきましたが、翌日出社すると・・・・・
スタッフから、「スキー行ったでしょ。お鼻真赤だし、眼の下にゴーグルの跡が・・・・・」
はい、日焼け止め忘れてました。
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後日、ふぁ〜さんより、JR二島駅から先のレポートが送られてきましたので、掲載します。
こんにちは、ふぁ〜です。
二島駅前でしばやんと別れた後、我々は若戸大橋までの唐津街道(若松ルート)を散策しました。
洞海湾と石峰山に挟まれて元々平坦な土地が少ない所に、昭和初期まで石炭の積出港として栄えた事から、今ではその8割が住宅地に区画整理されてます。
旧街道の面影を探すのが難しい区間ですが、小学校と中学校の並びにある「白山神社」を訪れてみました。
神殿は正徳3年(1713年)に改築されたらしく、この付近では一番古い建物と思われます。
最近は通りすがりの神社ばっかり行くので、狛犬の表情を見るのが楽しみになってきました(笑)
暫らく住宅街を走ることになりますが、DAXさん宅の近くも通るようです。
若松駅付近でR199に出て、駅前からアーケードまで一直線に港まで進むのが街道筋です。
が、アーケードは車両通行禁止。
今回も「押して歩くの何回目かよぉ〜?」という声が聞かれますが、お達者の感覚も段々と麻痺してきたのか、恥ずかしさよりも愉快な気分になっているのが不思議です。
アーケードを抜け、連絡船の発着場所が本日の終点です。
夕焼けに映える若戸大橋を見ながら制覇した感じで気分爽快です。
時計を見ると17時、お腹もこなれてきたので、もうひとグルメに行きましょうという事になりました。
若戸大橋を「ぶい〜ん」と渡って、戸畑の某うどん屋さんに到着、・・・・
「ガーン」 日曜なのに定休日ですやん。
しかし、すかさずデングリ氏が代案として「更科うどん」を案内してくれました。
それがこの大盛り極太のゴボ天うどんです!
一般人は「ミニ」をオーダしないといけないと、後から聞かされても遅いって。/ハメられました。でも美味しい
更に、デングリ氏から噂のお好み焼き屋さんも案内してもらったのですが、さすがに今日はもう食べれないので、場所だけ確認して解散したのでした。
実は、そのまたお隣の和菓子屋さんも、美味しらしい。
今日も朝から楽しく遊べた1日でした。
さて、次の街道散策は・・・・?
【ふぁ〜さんの散策考察】
どうも〜! ふぁ〜です。
地域歴史探訪ということで、少し考察してみました。
今回のルートは、長崎街道の史跡に比べると明らかに若いですね。
唐津街道の赤間−芦屋−若松ルートは、史跡の年代からも江戸時代末期に確立された街道筋である事がわかります。
航海技術の進歩が街道を海岸沿いに導いたのであろう、幕末の志士も西へ東へと駆け回ったに違いない。
一方で若松は対岸に黒崎宿があり、漁業や塩田などの漁村として栄え、その為に江戸中期に神社が奉られて、漁港毎に同一名称で神社を分家したのではないかと推測する。(実に「白山神社」は3カ所ある)
氏森神社の狛犬/安政4年(1857年)/151年前
禅壽寺の五重石塔/天保2年(1831年)/177年前
岡湊神社の百度石/天保4年(1833年)/175年前
白山神社/江戸初期に現在の場所に移され、神殿は正徳3年(1713年)改築と伝わる。
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