●しばやんカブは?/H18.09.30(土)
以下は、自分への強い戒めと、これを読んだ方に反面教師としていただきたいと思います。
ただし、書きぶりはいつもと変わりませんので、あしからずご了承の上、お読みください。
しばやんカブは、10/1のモンゴリミーティング参加を楽しみにしていた。
以前から交友のある方々と、カブ共々再会できるのである。
また、何よりも「北Q組」初の宿泊ロングツーリングであり、彼らに「北Q組」を紹介できるのである。
準備万端で参加するのが当然であり、ツーリング参加のエチケットであると考える。
で、第1日目:9/30(土)
ツーレポにも記載したとおり、早起きして気になる所を再点検した。
時間的制約もあり、クランクケースを割ってまでの作業は困難でした。
それは今となっては、言い訳以外のなんでもありません。
結局、不安を抱えたまま集合場所に向かいました。
家を出発する際のメーター20,800km。
控えめの運転で集合場所へ着き、皆が揃って8:45出発。
いつもどおり、裏道から国道322号線を南下するルートです。
違う点を挙げるとすれば、しばやんカブのエンジンから異音がしていることである。
水本マフラー換装時に、メンバーから、
「マフラーが静かになって、今までに聞こえなかった音が聞こえるちゃない。」
と言われていたので、その類だと、変に自分を納得させていた。
途中、信号待ちでアイドリングストップするようになった。
アイドリングスクリューで、回転を上げても安定しない。
「あっ、そうだ。」気が付きました。
先日クラッチプレート交換して、クラッチ調整していませんでした。
歩道に乗り上げ、調整ネジを1/4程戻して、再出発。
ところが、やはり信号待ちでアイドリングストップの症状は改善しません。
アクセル開けていなくては、回転を維持できません。
そう小悪魔はもう、目覚めていたのです。
騙し騙し、先に進みます。
回転を上げると、ギアチェンジも問題ありません。編隊にはちゃんとついて行けます。
赤信号= アイドリングストップ & 青信号 = キックスタート という状態が続きます。
小倉南ICを過ぎたところの信号待ちから、スタートとした時のことです。
今までと、様子が違います。回転上がりません。
速度が上がらないと危険なので、何とか道の端っこへ進めます。
さらに煽った途端「バフン」という音と共に、「カララララ〜」駆動力がなくなりました。
悪魔が牙を剥いた瞬間です。
歩道に乗り上げ、ダメもとでキックしてみます。圧縮というか、踏み応えはあります。
踏むと「カラカラ」という音に加え、ブローバイホースから、モクモク白煙が出ます。
「ん?」、頭の中、全然整理できません。でも、どう考えても「逝ってます。」
もう一度、キックしても同じです。ホースからモクモクです。「だから、逝ってるんです。」
唯一ブローの瞬間を目撃した後続のDAXさんによると、その瞬間、マフラーから黒煙、ブローバイパイプから白煙が同時に噴出され、さながらF1のエンジンブローを彷彿させるものだったという。
ここでしばやんカブのツーリングは、終わりました。
メーターは20,829kmです。集合場所を出発して30分。
実に自宅から29kmのツーリングでした。
↓エンジンブロー直後のしばやんカブ。見た目は普通。エンジンの中は?
そこで、問題です。「これから、どうするか」
しばやん「私はリタイヤするので、3台で先に進んでくれ。
手持ちの素材ででエンジン組めたら、翌朝日帰り参加する。」
メンバー「ノー。(いました、ノーと言える日本人です。)
何とかするのが北Q組。行くのは4人以外考えられない。」
今から対応して、4人で阿蘇まで行ける方法を協議・模索します。
でもって協議終了、結論としては、
「しばやんカブを自宅までトランポし、デングリガエルさんメイトを代車提供し、ツーリングを成功させる。」
なんとも、うれしい、頼もしい、心強い、優しい(これくらいでいい?)メンバーです。
そんな北Q組、大好きです。
さぁ、方法が決まれば、実行あるのみです。
まず、デングリガエルさんが懇意にしているバイク屋さんに軽トラでトランポを依頼します。
さすがです。二つ返事で交渉成立です。
軽トラを待っている間、プラグを外したりして現場検証が始まってます。
「ブローの瞬間って、初めて見た」とか、
「やっぱり、回しすぎよ、回しすぎ」とか、
「この仕様で、2万キロ走れば十分よ」とか、
「大体、やかましかったよね。このエンジン」とか、
「HPネタは、これでOKやね」とか、
「雨男は、誰よ」とか、
「ふぁ〜さんの桃色番号板化は、・・・・」とか、
みんな、笑顔で勝手なこと話してます。
診断としては、主としてクランクが逝ってしまっているようだが、シリンダー、ピストン、ヘッド、バルブ、ケースまで、転移している可能性ありということとなりました。
待つこと30分程、10時頃に快いサウンドで軽トラがやってきました。
来ていただいたのは、お店の奥さんでした。
お名前をお聞きしていなかったので、ココでは「キャサリン」とします。
早速、ラダーを降ろし、しばやんカブを乗せます。
すると、キャサリンは手際よくロープを操り、手馴れた所作で縛り付けます。お見事です。
さて、我家に向かって出発といきたいところですが、
キャサリン「あなたの家、知らないから運転してね。」
女性の頼みは、むげに断ってはいけないと教わってきましたので、私が運転します。
左:プラグ確認中 右:ロープ使いの達人「キャサリン」
心配その1
なんたって、ツーシーター&ドアミラーの車に二人っきりです。
しかも、助手席との距離が近いんです。
って、違います。このホンダの軽トラ、5速マニュアル車なんです。
しかも、スポーティーな排気音の原因は、「バイク用のスパトラ」でした。
なんでも、3代目を継ぐ次男さんの趣味で、排気量660ccだから理屈は合うんだとか。
変に説得力あります。
この軽トラのエンジン、上まで実に気持ちよく回ります。
久々のマニュアル車運転の緊張なんて、10分で快適に変わります。
キャサリン「スピード出してもいいけど、運転代わったからといって反則金は出さないわよ。」
「ハイ。わかっとります。」
心配その2
しばやんは口下手です。初対面の女性となんか、上手く話せません。(自爆)
でも、沈黙が苦手なので、何か話そうと努力します。(暴爆)
が、心配はここまで。何の心配も要りません。
キャサリンは、いろいろと話題を提供してくれます。
「長男さんが、どこどこに単身赴任中」とか、
「ご主人が最近、退院してきた」とか、
「先日の台風で、海外旅行が中止になった」とか、
「長男さんが、独身なので、いい人いないか」とか、
「○ぁ〜号は、ウチで面倒見ますよ」とか。
きっと、キャサリンも沈黙が苦手なんです。
心配その3
事の顛末をどう家内へ説明するかです。
エンジンが逝ってしまったと言おうものなら、
「あら、また? モンキーの時から久々ね」とか、
「ほ〜ら、言わんこっちゃない」とか、
「いい機会だから、降りたら?」とか、
「これで、倉庫が広くなるね」とか、
「今度の連休は、サッシの窓洗ってね。」とか、
「でも、○ぁ〜号は、きっちり落とし前つけなさいよ。」とか、いろいろ心配です。
自宅に着くと、家内は庭の手入れをしていました。
事前に一時帰宅のことを告げていなかったので、「キョトン」としています。
手短に事の顛末を説明し、カブを降ろし、倉庫にしまいます。
その間、家内はキャサリンに丁寧にお礼を言ってます。
キャサリンもにこやかに応えています。
短時間勝負なので、荷物をまとめて、引き返します。
※後日、上述のような心配は皆無でした。
理解ある家内です。でもサッシ掃除は必須科目です。
復路もキャサリンとの軽快な会話を楽しみ、デングリガエルさん宅に戻りました。
キャサリンとは、再会を約束して、ここでお別れです。
メイトは初めてだな、と思っていたら、デングリガエルさんから「WAVE125R」を代車提供するという予想外の申し出がありました。
そんなもったいないと思いましたが、後から聞くとメイトに気になるところがあり、分かっている本人が運転したほうがよいという、デングリガエルさんらしい配慮によるものでした。
荷物を積み、大幅に遅れて、大観峰へ向け再出発しました。
ということで、今回のツーリングに、しばやんカブでの参加はできませんでした。
ミーティング会場でも、残念がっていただいた方もおられましたが、何より会場に行き、参加した方とお会いできたのも、北Q組メンバー、特に今回代車提供していただいたデングリガエルさんのお陰です。
今回の件で、直接、間接を問わず、ご迷惑をかけてしまった方、お世話になった方、協力していただいた方にこの場で、お詫びと感謝申し上げます。
もし、あの兆候のまま、しばやんカブでファームロードを走っても、楽しめなかったと思う。
もし、違う場所、もっと遠くでブローしていたら、
スピードが出ている状態でブローしていたら、散々な結果になっていたと思う。
あの場所でブローしたから、最小限の被害かつ、ツーリングを続けられたと思います。
必ずや復活の上、新生しばやんカブでリベンジします。
でわ、皆さんも愛するカブを大事にして、楽しいカブライフを送ってください。
近日公開予定 「しばやんカブエンジン、司法解剖の全貌」
同時公開(未定)「○ぁ〜号、ついに桃色変化」、「実録、臓器移植」/共に出演交渉中
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